Mr.卍の不定期更新日記

自己満足自分語りウチの子語りブログ

みすたの思い出話「バッタのバタ吉」

どうも 最近色々とムカつくことがたくさんありました

みすたーです

所謂痴話喧嘩と言われるようなものですがそれがつもりに積もって大爆発

家を出てやろうと自分の私物を全て整理するくらいの爆発でした 今はなんとか落ち着いております

 

 

さて しばらく更新が滞りいつの間にか6月に

書くことないなぁ書くことないなぁ…でもブログ更新したいしなぁ…………

 

そうだ!思い出話をしよう!

 

というわけで今回はラルスと知り合う少し前 まだ私が独身で実家に住んでいた頃突如として実家に住み着いたあるトノサマバッタについてお話していこうと思います

 

それは2013年 短大を中退した秋の出来事

 

ボチボチ木々が赤く色づき始め暑さも少し落ち着いてきた頃に奴はやってきたのです

枯葉のように茶色い体で我が家のベランダの物干し竿にとまっておりました

最初に気づいたのは私の母 (通称:魔女)

「なんかバッタおるんやけど!?」

母が驚くのも無理はなく 実家は8階建てマンション最上階そうそうバッタが登ってこれるような高さではないのです

 

何を言っているんだうちの魔女はと私もベランダに

「うわバッタおるわ」

 

優雅に物干し竿の上で毛繕いをするトノサマバッタ

まぁそのうちどこかへ行くだろうと気にもとめなかったのですがまぁ居座る居座る

我が家で育てていた縁紅弁慶(フチベニベンケイ)の葉をムシャムシャ頬張りやがる図太いバッタ

ちなみに縁紅弁慶は通称「成金草」とも呼ばれており「金の成る木」などと言われる植物です

 

まぁ縁紅弁慶の情報は置いといて

あの肉厚のぷっくりした葉をムシャムシャムシャムシャ 我が家の縁紅弁慶はすっかり貧相な姿に

 

コノヤロウと霧吹きで追い出すも翌日には「やぁ また来たったで」と言わんばかりにベランダに戻ってくるバッタ

ついにこの図太いバッタの存在は家族全員知ることになり父に至っては「ほーら エサだぞー」と物干し竿にキャベツの葉を干しだす始末

 

そのうち我々もバッタに愛着を持ち始め「バタ吉」という愛称をつけ物干し竿にキャベツの葉を干し

遠目から1匹のバッタを見守るというなかなかにシュールなことをするようになりました

 

そして10月…11月…と月日は流れ外はボチボチ冬

 

さすがに外は寒くて可哀想だと魔女

百均で購入した大きい虫かごにバタ吉を入れぬくぬく暖かなリビングに招き入れ 一緒に年を越し春を迎えたのです

 

そして私の誕生日の翌日 バタ吉は暖かい虫かごの中でキャベツの葉をしっかり抱きしめながら虫生を全うしたのでした

 

未だかつて家族全員が1匹のバッタの死に悲しみを覚えたことがあったでしょうか 無いです

 

バタ吉の亡骸は生前彼が大好きだった縁紅弁慶が植えられている鉢植えの土の中に埋葬し 今もその縁紅弁慶は実家でしっかり育っております

何故かバタ吉の事は忘れることが出来ず度々思い出してはしんみりすることも多いです

昔のスマホにはバタ吉の写真たくさん残ってるんですけどねぇ

 

一緒にベランダでバタ吉は縁紅弁慶の葉を 私はガリガリ君をムシャムシャしたのはきっと一生忘れないでしょう

 

バッタ1匹が人の心を無駄に動かすこともあるんだなぁ まぁバタ吉は別に人間に懐いていたわけでもなく たまたまそこにたくさんの餌があって移動する理由もなかっただけの話でしょうけど

 

図太いトノサマバッタ バタ吉 多分バッタの中で1番幸せだっただろう

 

多分ね